InterView05 Hei Yiyang[SenseTeam] from Shenzhen

私たちは大切にしていることが3つあります。1つ目は「SOCIETY」。デザイナーはそれぞれ自分の信念や目標があります。私たちは社会に対して何ができるかをよく考えています。中国のグラフィックデザインはこの20年間発展していません。かつては、印刷技術の発達のもとグラフィックデザインが発展しました。ですが、今は自分自身で考えてグラフィックデザインをするようになっています。だから、デザイナーもアーティストと同じく、社会の変化を記録していけるかどうか、任された仕事に対して、応えられるかどうかが重要になってきます。それが中国のグラフィック業界で最も大切なことです。

2つ目は「REAL」。仕事に対しては、いろんな感情があります。お客さんに答えるか、商品に対するこれからの価値観をどういうふうにとらえるか、実際に美しさ、きれいさをどういうふうに考えるか。自分のデザインしたもので本当に人を感動されられるかなどを考えています。

3つ目は「INTERACT」。グラフィックデザインの半分はコミュニケーションです。かつてのグラフィックデザイナーの作品を見ても、コミュニケーションを感じることができません。僕はグラフィックデザインをもっと人に近づけて表現していきたいと思っています。この3つが、今デザインをする上で大切にしていることです。

後藤:社会の価値や真の美について考えたり、2つ目の「REAL」について考えている人はいると思いますが、「SOCIETY」や「INTERACT」などの意識を共有しているデザイナーは周りにいますか?

ヘイ:中国のグラフィックデザインはこの20年間で成長しているので、グラフィックデザイナーも自身のことをよく考えるようになりました。しかし「INTERACT」についてはデザイナーよりアーティストの方がよく考えています。建築家も多いですね。やはり中国は変化が早く、インターネットの発達、人の意識の成長などにより、社会の話題に人々も感心を持つようになりました。グラフィックデザイナーは、基本的にお客さんの要望に応えます。重要なのは、そのなかで今の時代の美意識をどう記録していくかということだと僕は思っています。2012年に、中国では新しい言葉が生まれてきています。知識を持つ人が2つの字を合わせるなどをして簡略して言葉が生まれます。そうやって新しい言葉ができたとき、それがデザイナーに与える影響は大きいです。

後藤:昔だったら日本でも、海外の本や雑誌を翻訳することで、新しい言葉が生まれるきっかけはありしました。今はインターネット文化が起因していますか?

ヘイ:インターネットからですね。今は中国本土の人たちの考え方は昔より活発です。

原田:ヘイさんは何年ぐらい前にこういうことを考えはじめたのですか?

ヘイ:5年間ほど前からです。20歳ぐらいのときに、本土から深圳へ移りました。それは自分の思想を開放したいという考えがあったからです。最初の頃はここまでの考えはまだなかったです。中国社会は、1回目の変革が終わり、今は2回目の変革、開放の時代です。この変化によって自分のデザインの技術も考えるようになりました。デザイナーが表現できる媒体といえば、昔は紙だけでしたが、今はインターネットなどがあり、異なる媒体での表現についても考えねばなりません。良いデザインというのは、その時代やその地方の状況を記録することができる。僕は、デザイナー自身が情報処理機でありながら、情報そのものでもあると思っています。

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