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InterView04 Sulki Choi and Min Choi [Sulki & Min] from Seoul

質疑応答

質問者1:スルキさんとミンさんでは、仕事の分担をどのように分けていますか? また、プロジェクトをそれぞれで進めることもあるのでしょうか?

スルキ:はっきりと分けていません。しかし、クライアントによって私に電話する人もいれば、彼女に電話する人もいます。なので、そのときは、どちらかが対応するようにしています。また、コンセプトを生み出す段階では、2人で話し合います。ただ、最後のディテールは、どちらか1人が最後まで責任を持つようにしています。

後藤:昨日、同じ話を聞いたのですが、暗黙の了解で、インタビューの対応はミンさん、会計士や弁護士の対応はスルキさんという住み分けがあるそうです。

スルキ:そうなんです(笑)。

原田:エラーを見つけるという方法論にはじめて気づいたのは、どのようなタイミングだったんでしょうか?

ミン:いつ気づいたのかは思い出せませんが、奇妙で整合性のないことに、いつからか関心が湧きました。

スルキ:私もいつからかわかりませんが、知られていない意味に興味があって。企業の製品番号のような数字は、誰かにとってすごく意味がありますよね。そういうことに興味を持ったのが最初でした。

ミン:例えば、混乱したもの、アクシデントみたいなことだけに興味があるわけではない。基本的に仕事は、コントロールされたデザインですし、韓国での僕たちの評価もコントロールされていて、クリーンなイメージがあります。そういうコントロールからの開放ということではなくて、コントロールされたものと自由とのはざまにある緊張感みたいなもの、それをデザインへと忍ばせることに興味があるんです。

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これは、点検のタップについていた図ですが、明らかにここには意味があって、線の太さにも意味がある。だけど、私はその詳細の意味については、わからないんですね。コントロールされていて、すごくシステマチックだけれど、自分には、全然その意味がわからない。そこに興味があるんです。失敗を出そうというわけではなくて、コントロールしようとしたけれど、結果失敗しているものに関心がありますね。失敗を目指しているわけではありません。

後藤:最後の質問です。日本、大阪に来てみて、どのような印象を受けましたか? 日本や大阪のデザインについての印象をお聞きしたいです。

ミン:日本のデザインには、オーバーオール的な印象があります。すべてがすごく美しい。この場だから言っているのではなくて、本当にそう思っていて、空間やみんなが着ているものも完璧で、もしかしたら完璧すぎるかもしれない。だけど、私として文句はなく、その完璧さが気に入っている。韓国では、もう少し完璧ではなく、ちょっとズレていたり、間違ったりしている。アメリカに2年住んでいるときも、そういった間違いみたいなものがありました。大きすぎたり、小さすぎたり。オランダも行ったことがあって、完璧であるような印象はありましたが、実はそうでもなくて、特にドアなんかがちゃんと閉まらないこともあって……(笑)。

昨日も会議室で打ち合わせしていたんですけど、すべて完璧で、その完璧さに圧倒されました。ただ、僕は気づいたんですが、絵は傾いていた(笑)。日本のデザインに対して完璧さがあるというステレオタイプなイメージが、実際に訪れてみて、リアルな体験として感じています。ステレオタイプと思っていたものが、本当に目の前に現れるのは、かなり奇妙な感覚です。だけど、それを克服するには、もう少し時間がかかりますね。

後藤:今日はありがとうございました。

編集記録
editorial studio MUESUM(多田智美/永江大/島智和)、仲村健太郎、浅見旬
写真記録
Cahier (多々良直治)